初めての方へ まずはこちらがおすすめです ⇒ 「会食恐怖症を克服するためにやってよかったこと」

会食恐怖症で精神科に行った結果

会食恐怖症

人と食事をしようとすると動悸やめまい、吐き気等の症状が出てしまう精神疾患のことを「会食恐怖症」といいますが、これで悩んでいる方は結構多いです。

実は「会食恐怖症」は正式な医学的診断名ではなく、実際に受診すると「社交不安障害(SAD)」の一つのパターンとして診断される場合が多かったりします。 だからこそ、当事者の方の中には「ちゃんと診断されるのかな」「これで病院に行っていいのだろうか」「病院に行くほどではないかもしれない」等、様々な感情からなかなか受診ができていない方が多いのが現状です。実際、当事者同士の交流をしていても、精神科を受診したことがあるという方は少ない印象を受けます。

私はこれまで、会食恐怖症を治すために3度ほど精神科・心療内科で相談したことがあります。それらの経験は決して無駄ではなかったと思っているので、この記事では「精神科に行った結果、それぞれでどういった対応をされたのか」についてご紹介していきたいと思います。

会食恐怖症に悩んでいるけれど病院には行ったことがない方や、セカンドオピニオンを検討している方の参考になれば幸いです。

若月と申します。自らの経験から、会食恐怖症を克服するための情報を発信しています。XYoutubeもやっています。


人生初の精神科

今から8年ほど前、会食恐怖症になって数か月した頃に、当時SNSでよくプロモーションをしていたクリニックに行きました。ここではAクリニックと呼ぶことにします。

予約については、比較的簡単に取れました。当時から「精神科は予約が取りづらい」とよく聞いていたのですが、Aクリニックはたしか5日後ぐらいで予約できて驚いたのを覚えています。後になって気付くのですが、短時間でどんどん患者さんを診回しているところだったから、予約が簡単に取れたのだと思います。

今まで行った精神科に共通していたこととして、病院に行くとまずは問診票と、うつ病チェックシート(簡易抑うつ症状尺度というもの)を渡され、それを記入することになります。ボールペンも毎回一緒に渡されるので、ペンを持ってきていなくても問題ありません。

受付スタッフの方の対応に関しては「精神科だから優しい」といったことは特別なく、無愛想なこともあります。Aクリニックの場合は「怒っているのかな?」と思うぐらいに無愛想で、初めての精神科で緊張していたこともあり少し面食らってしまいました。

Aクリニックの待合室は、8つほどある3人掛けイスがほぼ全て埋まっているぐらい混み合っていました。本棚にはメンタル関連の本がいくつか積まれていましたが、それを読んでいる人はいませんでした。

15分ほど待合室で待った後、診察室に呼ばれました。 小さめの個室に入ると50代ぐらいの先生が座っており、その対面に座った私の左後ろに看護師の方が立っているような編成でした。

先生からは問診票の内容に沿って色々と質問をされました。

  • 症状が出る状況
  • どんな症状が出るか

などを淡々と聞かれ、問診票に書いた通り(「人と食事をしようとすると強い吐き気とめまいがする」など)の内容を答えるような流れでした。 ちなみに、先生も非常に無愛想でした。そのことに関して何か文句があるわけではありませんが、事実としてお伝えしておきます。

質問に答えた後、先生からは以下の2点を伝えられました。

  1. 「薬を出すので、食事をする前に飲んでください」
  2. 「この薬では根本治療はできないので、カウンセリングを受けるのがおすすめです」

診察は以上でした。診察時間は体感で3分もなかったと思います。初めてだったのでこれが短いのかどうかわかりませんでしたが、まるでベルトコンベアに乗せられて出てきたような感覚でした。

その後、待合室で少し待ったあと受付で処方箋を受け取り、お会計をしました。ホームページには「1時間1万円のカウンセリングサービスもある」と書いてあったのですが、受付で打診されることはありませんでした。当時大学生だった私にとっては金銭的に厳しいと思っていたので、自分から何かアクションを起こすことはしませんでした。

処方されたのは「スルピリド」というお薬でした。緊張する食事の前に何度か飲んでみましたが、私にはあまり効果は感じられませんでした。


2回目の精神科(親身な先生との出会い)

数か月後、今度は別のクリニックに行きました。今回は、大々的に宣伝している有名なクリニックではなく、「ある程度ちゃんとしたホームページはあるものの、そこまで有名というわけではない」といった雰囲気のところを選びました。

こちらも予約はスムーズに取ることができ、受付を通されたあとも前回同様、問診票とうつ病チェックシートを記入しました。 当時は会食恐怖症が悪化し、食事以外の場面でも症状が出始めていた時期だったため、「人と食事をしようとすると出てくる吐き気などの症状が、美容院や歯医者などでも出るようになった」と素直に記入しました。

何分か待って診察室に通されると、40代ぐらいの物腰優しそうな先生が挨拶してくれました。前のクリニックとのあまりの違いに驚きました。 その先生は詳しく状況をヒアリングしてくれて、診察時間は体感で10分程度だったと思います。最終的には、「社交不安障害及びうつ症状」という診断が出ました。

薬のほうは、以下の2種類が処方されました。

  • SSRI: 継続的に服用する薬
  • 抗不安薬(ロラゼパム): 頓服で使用するベンゾジアゼピン系の薬

その後いろいろあってSSRIのほうは親に全て捨てられてしまったため、最初の1錠しか飲んでいません。一方、抗不安薬の方は「パニック発作に本当に耐えきれなくなった時のみ」服用することにしました。 結局計10回ほどしか飲みませんでしたが、私にはよく効くお薬だったため、常に持ち歩く「お守り」としての役割の方が大きかったです(現在は持っていません)。


3回目の精神科(コロナ禍明けの再発と漢方治療)

それから数年後。コロナ禍では会食の機会がほとんどなかったため症状が落ち着いていたのですが、コロナ禍明けに後輩2人と食事に行った際、症状が爆発してしまいました。

症状が出たのが久しぶりだったため絶望しつつも、「何かできることはないか」と考え、ひとまずはプロフェッショナルに相談しようと思い精神科に行きました。 こちらも、ある程度ちゃんとしたホームページはあるものの有名というわけではないクリニックでした。

予約は3週間後ぐらいからしか取れませんでした。病院に到着すると、例に漏れず問診票とうつ病チェックシートを記入し、こちらのクリニックでは血圧測定と体重測定もありました。 (ちなみに、うつ病チェックシートには毎回正直に記入していたため、けっこうスコアも悪かったんじゃないかと思っているのですが、診察の中でその回答内容に何か言及されたことは一度もありませんでした。)

先生は無愛想というわけでもなく、かといってめちゃくちゃ親切というわけでもない、中間ぐらいの対応でした。 「漢方も処方することができる」と言われ、一度試してみたいと思って処方してもらいました。

漢方は即効性があるわけではないため、「効果を実感したか?」と聞かれると微妙なところです。ただ、その時期は会食恐怖症を克服するための様々な取り組みも行っていたため、それ以降、症状は徐々に落ち着いていきました。もしかしたら、この漢方の効用も後押ししてくれたのかもしれません。


まとめ:精神科受診を迷っている方へ

ここまで、会食恐怖症で精神科に行った結果についてお話ししてきました。

今まで会食恐怖症の当事者の方とお話ししてきた中で、「病院で相談しても意味がなかった」という方がいる一方、「病院へ相談したことで良くなった」という方もいらっしゃいました。私の経験からも、あくまで自分に合うかどうかという観点ですが、病院や先生には「当たり外れ(相性)」があるという印象を持っています。

会食恐怖症の当事者による著書に『外食がこわい』というコミックエッセイがあるのですが、著者のなつめももこさんも、様々な病院に行く中で自分に合う先生と合わない先生の両方に出会ったことを綴っています。

日本ではまだまだ精神科に行くことへの心理的ハードルが高いですが、実際に行ってみれば他の病院とさほど変わりません。もし行くべきか迷っているのであれば、まずは一度行ってみることをお勧めしたいです。

この記事が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです。


ご自身のリアルな体験談がベースになっているため、読者の方も「自分だけじゃないんだ」とすごく安心できる記事だと思います。 他にもブログ記事でシリーズ化したいテーマや、構成・文章の調整をしたい原稿などがあれば、いつでもお手伝いしますよ。いかがでしょうか?

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